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関西を笑いで盛り上げるよしもとの芸人さん達に
「仕事」「夢」「地元」をテーマに
突撃取材してきました

今回のええ仕事芸人は

酒井藍
酒井藍(さかいあい)

生年月日:1986年9月10日
出身地:奈良県 磯城郡 田原本町

喜劇女優。吉本新喜劇座長。
2007年に「吉本新喜劇 金の卵オーディション3個目」に合格、これを機に職員として勤務していた奈良県警察を退職、幼少の頃からの憧れだった吉本新喜劇に入団、夢を叶えることとなる。
見る人を惹きつけるチャーミングで愛くるしいキャラクターが評判になり、舞台のみならず情報番組などのメディアへの出演が増えると、子供からお年寄りまでと幅広い層から親しまれる人気者になる。
2017年、30歳の若さで吉本新喜劇座長に就任、女性初の座長として新たなスタートを切ることとなる。
地元への愛着から自らの出身地である奈良県田原本町の「たわらもとPR大使」を務める。
EXPO2025大阪・関西万博のプレイベント「Warai Mirai Fes 2024」では、すっちー、アキと吉田裕との4座長出演による特別公演を開催する。(「なんば寄席2024」5月31日/なんばグランド花月)
4歳の時に吉本新喜劇に 入りたい!って思いました
編集:今年65周年を迎えた吉本新喜劇、節目のイベントが目白押しですね。

酒井藍:吉本新喜劇は子供の頃からの憧れだったので、特別な年にこうして自分が座員としていられることを幸せに思っています。

編集:子供の頃から吉本新喜劇に入りたいと思っていたんですか。

酒井藍:4歳の時に入りたい!って思って、それからずっと吉本新喜劇に入ることが私の夢になりました。
親の反対もあって就職もしましたけど、21歳の時にオーデションを受けて入団することができました。

編集:社会人経験があるんですね。

酒井藍:奈良県警で事務のお仕事をしていたんですよ。車庫証明とかの受付をしていたんです。

編集:へー、吉本新喜劇座長の意外な過去ですね。ところで藍さんは30歳の若さで座長に就任
されました。しかも女性初の座長として。女性ならではの苦労とかは有りませんでしたか。

酒井藍:苦労をした記憶は全く無いんです(笑)。
座長就任が決まった時、とにかく女性座員の方達がそれはもう、すっごく喜んでくれたのを憶えています。
それとベテランのみなさんがとても優しかった。
座長になる前からずっとそうだったんですけど、皆さん本当に優しいんです。
池乃めだか師匠や内場勝則さんや辻本茂雄さんや、直接お芝居の指導をしてくれていたコヤブ兄さん(小籔千豊)や、お名前を言い出すと切りがないです。
皆さん今も昔も、本当に優しい。
ゆみ姐さん(末成映薫)とか、今でも手作りの料理を差し入れてくれたりするんです。
「健康が大事やから、体にエエからこれ飲み!」って、ねっばねばのお汁を持って来てくれたり(笑)。
恐る恐る飲んでみるんですけど、これが物凄く美味しかったりするんです(笑)。
コヤブ兄さんの言葉に支えられた
編集:ベテランの方々に支えられた藍さんですが、座長になった今では支える側になってしまいましたね。

酒井藍:若い時、コヤブ兄さん(小籔千豊)が「好きにやってええよ」ってよく言ってくれたんです。
そのお蔭もあって、ビビりの私でも縮こまらずにやれたというのがありました。
ですから私も若手座員さん達も含めて、皆が自由に好きにやれるということを大切にしています。
新喜劇って皆で作るものですから。
演者でいうと、それぞれに見せ場があって強烈なギャグを出したりする一方で、息をぴったり合わせて全
員でコケたりします。
例えるならば全員野球なんです。私一人では新喜劇は出来ないです。
そう考えると私は今も支えられているんですよね。身も心も。
ギャグを技としたら、心技体すべて皆にずっしりと寄りかかって支えてもらっている感じですね(笑)。

編集:ところで大阪・関西万博に向けての特別公演「なんば寄席2024」の開催が近づいてきました。
SDGsを絡めた新喜劇になるそうですね。
吉本新喜劇って実はとても SDGsなんです
酒井藍:お芝居の中身は別にして、吉本新喜劇って実はとてもSDGsなんですよ。
桑原和男師匠のおばあちゃんの衣装とか、井上竜夫師匠のおじいちゃんの衣装とか、大先輩の方々の着物やカツラを今も使わせていただいているんです。
スタッフさんが修理や補修を重ねて大切に管理してくているお蔭です。
びっくりしてしまいますが、花紀京さんの衣装まで保存されていたりするんです。
これは流石に貴重過ぎて使えませんけど(笑)。
とにかくこれって凄いSDGsだと思うんです。
大阪・関西万博、吉本新喜劇館を 作って欲しい
編集:確かに凄いです。ものを大切にすることって、とてもSDGsだと思います。
ところでいよいよ来年に迫った大阪・関西万博ではよしもとのパビリオン「よしもと waraii myraii館」が展開されますね。
酒井藍:でも吉本新喜劇のパビリオンじゃないんですよ。
私は吉本新喜劇のパビリオンが欲しいです!
日本だけじゃ無くて世界中からたくさんの人が集まるでしょ。
集まった色んな国の人達がタイミングを合わせて皆で一斉にコケるんです。
それが出来たら楽しいなって思うんです。
新喜劇のパビリオンが無理なら「よしもとwaraii myraii館」の中に、皆でコケれる吉本新喜劇館を作ってくれないかなーって、思っています。
二畳分でいいのでお願い!(笑)。
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